M2M分科会活動報告

2014年5月某日。本社にて、各人のテーマ決め
さて。我々の分科会のテーマは、M2Mである。

そも、M2Mとは、何なのか?

M2Mとは、誤解を恐れずに言ってしまえば、組込み系開発したマシン+そのマシン間の通信で成り立つシステムの総称/考え方である。
とりあえず、すぐにわかったことは、誰も詳しくない、ということ。
暗中模索である。実に楽しいではないか。

Java+Webの人類である我々はある意味、「ハードウェアとの依存性をいかに排除するか?」「マシンをいかに気にしないですむか」を追求しているようなものだ。

M2Mの話題が、この場にいる誰にとっても、縁遠い分野の話と思えるのも無理からぬことであった。
よって、とりあえず、各個人が興味を持てそうな分野を探すことから始めた。
その最初のテーマ決めから軽く難航したが、とりあえず、

1. 技術動向一般と全体まとめ
M2Mで必要とされる技術を全般的に調査し、
現在のわが社の強み(Java, Webサービス)との親和性を探る。
かつ、チュートリアルをまとめる。

2. 業界動向調査
M2Mが、ビジネスとしてどれほどの可能性がるとみなされているのか、
各種事例、業界規模の調査結果、日々のニュースの動向から探る。

3. 生体センサー調査
人体の内側の情報を探るセンサー類を活用したM2Mの事例、ビジネスへの展開を調査

4. ウェラブル(主に眼鏡型)
GoogleGlassで盛り上がっていた、眼鏡型のウェラブルを調べていく。

5. ロボット分野
ロボットは、センサーの塊! 自立して動くマシン!
よって、ロボットを調べる!(ロビとか?)

と、ゆーよーな方向性でまとまった。
各メンバーが興味を持てそうなものを策定。

まず最初に。
1年の活動の結果を結論から言ってしまえば、やはり、自分たちには縁遠い物だったと良く分かった。やはり、1年では、それほど目立った成果は出せなかった。
しかし、全く無縁というわけでもなかったので、来年以降も、続けていきたいと思った。

2014年7月某日 本社にて
全員の意見を交換しつつ、年末の中間発表に向けた資料の方向性を確認。
とりあえず、全員、暗中模索といった感じであった。。
この時点で、ウェラブルが、”JINS MEME”に絞られ、
生体センサは色々と手広く調査が広がり、
ロボはまだまだ調査の途中といった感じだった。

2014年8月某日 本社にて中間発表資料の方向性確認
おおむね良い感じに方向性が決まってきた。
市場規模が、調査する会社によって大幅なばらつきがあるのが、興味深い。
そして、ロボット系の調査に忍び寄るガン○ムの影。。

2014年11月某日 都内某所
各分科会の年末発表。ほぼ全員が前に出て発表する分科会は、M2Mだけであった。
主体性があるとゆーか、まとまりがないとゆーか・・・。
まぁ、ウケたので、良いとしよう。。

2014年11月某日 本社にて
年末発表を乗り切ったので、2月の最終発表に向けた資料の方向性を確認。
年末発表で使った資料を拡張して、最終版に仕上げる。
なるべく「来年はこうしたい!」という内容も一緒に取り上げるようにすることに。今年だけでは、終わりたくない。

2015年1月某日
最終発表に向け、各人の出来上がった資料を確認。
まとまった結果は、以下のような雰囲気:

1. 技術動向一般
“マシン”という面で言えば、Javaとの親和性は、大して高くないとわかった。
マシンが集めた情報は、結局は通常のWebサービスと何ら変わりなく処理される事が多いため、そちらは、当社の現在の技術で太刀打ちできると思えた。
試しに作ってみた結果として、Raspbery PI でJava ME Embedded でアプリを作り始めるまでのチュートリアルなどをまとめておいた。

2. 業界動向調査
M2Mの規模予想は、上から下までかなり幅がある、とわかった。
成功した事例についても、ごくごく少数の企業にまとまっているイメージで、まだまだ社会全体に影響があるような大きな事例は少ない。

3. 生体センサー調査
生体関係のセンサーは、まだまだ高額で、事例もごく少ない。
ただ、薬事法改正により、病院関係のアプリ開発でビジネスチャンスがあるかもしれない。
(調査結果は、M2Mとは少し異なった方向に…)

4. ウェラブル(主に眼鏡型)
Google Glassで一躍注目された眼鏡型デバイスも、今では少し盛り上がりに欠けています。
「スマホを眼鏡にした」とでもいうべきデバイスが多い中で、異なった目的を持った「JINS MEME」について主に考察。
☆発表後、2015年4月に、JINS MEMEのSDKは公開された☆

5. ロボット分野
ビジネスパートナーを募集している会社があったり、高価なロボットが販売されていたり。
ロボットは、本当にビジネスとして注目されていると良く分かった。
様々な可能性を探る内に、時間切れとなってしまった。現状では、それなりに敷居が高いと物だというのも実感した。

次に人が集められれば、コンテストに参加するなりして、是非動くものを作りたい。
(そして、ゆくゆくはガン○ムを作りたい)

2015年2月某日
全体発表。
またまた、ほぼ全員が出ていって、発表。最早M2Mとは関係のない領域の話もあり、良くも悪くもバラエティに富む発表であった・・・。
反応は、まぁ、良かった(と、思う)。

2015年今後の展望
2015年は、M2M自体の分科会は続かないが、ビジネスにつながりやすそうな、ウェラブル/ロボットの調査/研究、医療ITが生き残った。

得られた知識が、まだまだ吐き出し切れていない。うまく活用して、来年も、面白おかしく、頑張っていきたい。