登山研修(2) – 研修の様子

登山研修ブログ担当の湯淺です。
7月に行われた登山研修、今回は登山当日の様子をお伝えしたいと思います。

前回までのあらすじ・・・

今回のレポは次のラインナップです。

  • 嵐の前の静けさ~~集合~~
  • 千里の道も一歩から~~登山開始~~
  • あの人は今・・・~~その頃、脱落組は・・・~~
  • ひとまずミッション・コンプリート!!!~~登山を終えて~~

▼嵐の前の静けさ~~集合~~
7月11日、いよいよ登山研修当日がやってきました。
補足:4月当初の予定では6月17日が登山研修だったのですが、
   前日の夜に雨の降水確率が高かったため順延になっていました。

私たちは予定通り朝8時に高尾山口駅前で集合しました。

まだまだ元気な新人たちに登山研修の意気込みを聞いてみました。

・小山:みんな怪我せず無事に帰ってこられるように頑張ります
・村松:生きて帰りたい
・佐藤:山登りとかよく父親に連れてかれてたし余裕ですわーーー
・田村:楽しんでいきましょう
・原田:途中でリタイアせずゴールしたい!そして全員怪我なく揃ってゴールしたいです!
・湯淺:不安もありますが初登山なので楽しみです

積極的な人、消極的な人、若干の不安を抱えている人、ワクワクしている人・・・

個性豊かな新人6人とサポートとして参加してくださる先輩方4人も含め、
合計10人での登山研修がスタートです!

▼千里の道も一歩から~~登山開始~~
—-<<第1行程>>—-
[ 8:00] 高尾山口駅集合
[ 8:05] 高尾山口駅出発
[ 8:15] ケーブルカーに乗る
[ 8:21] ケーブルカーを降りる
[ 8:40] 権現茶屋
[ 9:00] 高尾山山頂到着

今回のコースではいきなり山を登るわけではありません。

スケジュールを見ていただけば分かるとおり、まずはケーブルカーに乗り、
ある程度の高さまで移動します。

ケーブルカーに乗る前に集合写真を一枚。
またまだみんな元気です。

ケーブルカーを降りたらいよいよ登山開始です。
最初はゆるやかな坂道を上ります。
すると一匹のタコさんが私たちを出迎えてくれました。数分の間タコさんと戯れ・・・
みなさんまだまだ余裕があり楽しそうに見えます。

さて、タコさんに別れを告げしばらくゆるやかな坂道を進むと階段が見えてきました。
この階段は段数が多くハードでしたが、時折横から風が吹き私たちを優しく撫で、
とても気持ち良く感じました。

登山日は晴れでしたが、実は前日には雨が降っており、
ぬかるみも多くコンディションは良いものではありませんでした。

道はだんだんと険しいものになり、歩くだけでも一苦労です。
山頂にすらまだ到着していませんが、早くも疲れた様子の人もいました。
しかし、ここも一つの踏ん張りどころ・・・
気力を振り絞って山頂を目指します!

そしてついに、山頂まで到着しました!!!
といっても、ここがゴールではありません。まだまだ序盤です。

しかし、山頂からの景色はとても綺麗でやはり達成感が味わえます。
標高が高い場所ですから、いろいろなものが見えますね。

ここでもう一度記念撮影です。

そして、今日初めての休憩をしました。
ここまでに来るだけでも大分疲れていたので、この休憩は有り難かった・・・
周りを見渡すとほかの皆さんも同じような感じで休息を堪能していたようです。

—-<<第2行程>>—-
[ 9:10] 高尾山山頂出発
[10:10] 城山到着
<<10分間 休憩>>

さて、休憩もほどほどに登山を再開。次の目的地である「城山」を目指します。
ぬかるんだ地面が続き、一歩を踏み出すだけでも気を張らないと進めない…
山頂前の道より厳しく険しい・・・開始早々、先ほどの休憩が恋しくなりました。

一歩間違えただけでも転んでしまいそうで、不安な気持ちを押さえながら
黙々と山道を進んで行きます。

運動不足の人間が登山をするのはもともと大変なことですが、
ぬかるんだ道では更に体力が奪われていきます。

新人の中でも余裕がある人と必死になりつつある人に分かれ始めました・・・
ちなみに必死になっていたのは、私と村松さんです。

息を切らせながら一歩進むごとに体力が奪われていきます。
山登りの難易度は前日の天候にも大きく左右されると実感した場面です。

必死組以外のメンバーはまだまだ余裕そうで、軽い足取りで山道を進んでいきます。
遅れかけている私たちを気にしながら、時に少しペースを落としてもらうなどして
必死組もなんとかついていきます。

途中で小休憩を挟みつつ、着実に一歩ずつ歩を進めていきます。
必死組以外の皆さんも多少は疲れているようで、休憩直後は顔に元気が戻りますが、
少し歩くとまたも辛そうな顔に・・・山を登るのは本当に大変です。

この頃「城山の目的地はもうすぐだから頑張ろう!」とお互いに励ましあいました。
しばらく進むと「城山まであと1km」と距離を示す看板が見えてきした。
もうひと踏ん張り!・・・そして、ついに城山到着です!

本来は休憩10分でしたが、皆さんの疲れた様子に20分に予定変更して、
少し長めの休憩をとりました。
この休憩時間の合間に私たちはここまでの道のりや、これからの先の道を
予想してぐったりするなど、疲れながらも会話を楽しみました。

—-<<第3行程>>—-
[10:20] 城山出発←10分遅れで出発
[11:00] 大垂水峠到着
<<10分間 休憩>>
—-<<第4行程>>—
[11:10] 大垂水峠出発
[12:10] 中沢山到着
<<30分間 休憩>>

癒やしの時間は長くはなくついに出発の時間が・・・
さらば城山、さらば椅子…と別れを惜しみつつも出発しなければいけません。

ここからの道は更に険しく、ついにぬかるみに足を取られた第一被害者が出てしまいます。
それが私、湯淺です。
服は汚れてしまいましたが、幸いにも怪我はなくすぐに立ち上がります。
しかし一度転ぶと転ぶ瞬間がとても怖くなります。
その時、先輩からとても重要なアイテムを授かりました。軍手です!
この軍手の登場で安心感がかなり増します。この経験から登山には軍手が必須と実感しました。

さて、歩を進めていくとぬかるみだけでなく、道はだんだん急斜面にもなってきます。
ぬかるみに高さが加わり、とても凶悪な道に・・・一歩を踏み出す時間もだんだん長くなっていきます。

凶悪な道を乗り越えてしばし休憩し、大垂水を目指す!といったところで、ついに脱落者が・・・
必死組の村松さんです。残りの行程と体調を考慮しリタイアすることになりました。

リタイアした場所がエスケープルートのバス停近くだったので、
村松さんは先輩一人に同行してもらいエスケープしました。
脱落組の様子は後ほどお話しすることにします。

さて、村松さんを見送った残りのメンバーは山登りを再開します。
ここまで来るとさすがに皆さん疲れてきて無言になっていました。
山道はぬかるみと急斜面に続きアップダウンが激しくなり更に険しくなってきました。
足に限界を感じつつも「次の休憩まであともう少し」と自分を奮い立たせながら
黙々と歩を進めて、なんとか中沢山に到着・・・

ここでようやくお昼休憩です。
ベンチに腰掛けそれぞれ用意したお昼ご飯を食べます。
外で食べる昼食はいつもよりおいしく感じられました。

—-<<第5行程>>—-
[12:40] 中沢山出発
[13:20] 西山峠到着
[13:50] 三沢峠到着
<<10分間 休憩>>
—-<<第6行程>>—-
[14:00] 三沢峠出発
[14:30] 草戸山到着
<<10分間 休憩>>
—-<<第7行程>>—-
[14:40] 草戸山出発
<<進捗具合により休憩時間を調整>>
—-<<第8行程>>—-
[16:00] 四辻到着
[16:10] 高尾山口駅到着

つかの間のお昼休憩も終わり再度出発。
この頃は気持ちの良い風が吹いており、そのおかげか皆さんの足取りも軽く、
先ほどよりもいいペースで進むことができました。すると更に嬉しいものが・・・

絶景です。これまでの苦労が報われたといっても良いほどの絶景が私たちの目の前に現れました。
少しだけ立ち止まって、しばし皆さんで景色を楽しむ・・・
普段の生活でこのような景色を見ることは無いので、心が洗われるようでした。

とはいっても、ここで立ち止まるわけにもいきません。
この景色を目に焼き付け再出発です。

…と、出発した直後にハプニング発生しました。
初めは遠くの小さい声でした。そしてそれは歩くたびに少しずつ大きくなっていき…
メンバーの一人が”もしかして・・・?!”とあることに気づきました。

見まわしてみると…いました、猿です。猿との遭遇です!
カメラのシャッター音が猿を刺激するので写真は撮れず残念でした。

猿との遭遇にテンションが上がり足取りも軽くなったところで…ハプニング再び!

「この先で猿が5匹ほどで道を塞いでるから気を付けて」

他の登山者の方にすれ違い様に教えて貰いました。
先ほどまで”猿だ!猿だ!”とはしゃいでいた私たちですが、その言葉には少し固まります。
恐る恐る歩いてみると、確かにいました。教えて貰った数より少し減っていましたが、
私たちが進むべき道を塞いでいます。

どうすべきかと新人で集まり作戦会議…をしようとしたその時、
猿が私たちを見つけて散っていきました。こんなハプニングは想定していなかったので
ドキドキしましたが、何とか進むことができるようになって一安心。
山登り再開です。

日中を過ぎ、ぬかるみの道はだんだんと減ってきましたが、アップダウンの道が延々と続きます。
メンバーたちも会話する余裕などなく、無言でただひたすら歩くのみ・・・
雨の影響か倒れている木などを潜り抜け、これは道なのか?と疑いたくなるような急斜面を
ひたすらに登っていきます。

山の中の道はどこを見渡しても木が聳えるだけで、本当に進んでいるか分からない。
ただひたすらにゴールがあると信じて目の前の道を前へ前へと進みます。

そして、遙か彼方にゴールの尾根が見えてきました!
”残りはあれだけだ”若干足取りも軽くなり、残りの体力を振り絞ってペースを上げました。
最後の下り坂はちょっと長めでと足に来てました。
今振り返ると、最後の下りが一番辛かったと強烈に印象に残っています。

そしてついに…ゴール!!!
ゴールの瞬間、この喜びを皆さん笑顔で分かち合います。

その後、脱落していた村松さんと合流。
「お疲れ様!」と言葉を掛け合い、今日の登山研修は無事に終了しました。

▼あの人は今・・・~~その頃脱落組は・・・~~

脱落組の村松です。脱落組の様子をお伝えします。

リタイアした私は事前に想定してあったエスケープコースに従って、近くにあったバス停へ向かいました。
具合が悪いと普段は気にしない小さな事でも不安になります。
例えば時刻表通りにバスが来てくれるかとか・・・とにかく時間通りに来てくれたことに一安心。
バスに乗り込み、高尾山口駅へ向けて出発します。
高尾山口駅についてからは、水分と食事をしっかり取り日陰で休んで体力の回復に努めました。

お陰様で日陰でしばらく休むことで大分体調が良くなったので、
登山続行組が帰ってくるまでお風呂へ行くことにしました。

汗を流し、真新しい服に着替えた頃には体調は完全に回復していました。
そうこうしている間に登山続行組との合流時間になったためゴール地点へ向かい、
めでたく完歩してきたメンバーと合流することができました。

▼ひとまずミッション・コンプリート!!!~~登山を終えて~~

登山研修を無事終えることができました。
皆さんに登山研修を終えての一言を聞いてみました。

・小山:登山は初めてだったので不安もありましたが、計画を立て、予定したとおりに戻ってくることができて良かったです
・村松:お風呂気持ち良かったです
・佐藤:いやー余裕でしたわー久々だけど余裕でしたわー(生まれたての子鹿のように足ぷるぷる
・田村:予想以上にハードで疲れました
・原田:残念ながら全員揃ってのゴールはできなかったけど、怪我もなく登山研修が終わって良かったです。皆さんお疲れ様でした!
・湯淺:登山を甘く見ていました。心が折れそうになりながらも何とかゴールできて良かったです

以上、登山研修の様子でした。

次回は登山後の反省会の様子をお伝えします。